Divided by 13のSJT 10/20 コンボです。最初期の個体で、モデルシリアル4番、Divided by 13の通しシリアルでも106番目の個体です。初期のモデルはキャビネットやシャーシ部の造りが異なっており、その影響で仕様変更後の個体とは音の出方が違うようです。一部グリルクロスやサランネット破れがありますが、使用に問題ございません。現在、同じ系譜のFTR37も所有しており、FTRはペダルでの音作り用、SJTは音の芯を作るためのクランチ用として同時に使おうと考えておりましたが、レコーディングでのバリエーション等を考えてもっとキャラクターが離れているアンプをクランチ用として導入しようと考えましたので、新たなアンプ購入資金のためにこちらは放出しようと思います。同時に鳴らしたり弾き比べた印象としては、こちらのSJT 10/20はFTR37の兄弟機と言われても頷ける程度には共通のキャラクターを持ってはいますが、単なる低出力版とは決して言えない程度には違いがあります。ただし、初期型と仕様変更後のキャビネットによる違いも出ている可能性が高いとは思います。FTR37はやはりヘッドルームの余裕に安心感があり懐が広い感じがし、バリッとした圧があるというよりかは音の広がりと余裕を強く感じます。出音が早く音量もかなり出ますが、音量感に対して音圧は意外と程よい感じに聞こえるので、ペダルのプラットフォームとして非常に優秀な印象です。対して、SJT 10/20はスペック上は音量で勝てるはずはないのですが、張るような音圧感と音の芯を強く感じます。明らかにピッキングに対してクッキリとした輪郭が出てくるように感じます。 特にFTR37には無いクラスA駆動モードではその特徴が顕著に出てくると思います。やはり弱クランチ当たりが魅力的です。FTR37にはない機能として、ダンピングスイッチというものがあり、音量を少し落とすことができますが、家庭ではそこまで効果を発揮しないかもしれません。あと、リバーブの音色にも大きな違いがあります。FTR37はフワンフワンと大きく広がり感のある感じでスプリング感はあまり感じませんが、SJT10/20は比較的スプリング感を強く感じます。
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